【YouTube集客の罠】見せかけの「再生回数」に騙されない!怪しいチャンネルの裏側と情報リテラシー

「YouTubeで再生回数が多い人を見ると、すごい人だと思ってしまう」 「自分のビジネスを広めるために、影響力がありそうなチャンネルに出演したい」

オンラインビジネスで集客を行っていると、こうした思いから、数字(実績)のある媒体に魅力を感じることは多いですよね。 しかし、一見するとすごい実績に見えても、実は「作られた見せかけの数字」であるケースが存在します。今回は、私が実際にYouTubeで見かけたある不自然なチャンネルを例に、その裏にあるカラクリと、騙されないための情報リテラシーについて解説します。

1. 登録者10人なのに、全動画が「4桁再生」の不自然さ

先日、ある起業家の方がゲストを招いてインタビューを行うという、開設から2〜3ヶ月程度のYouTubeチャンネルを見かけました。 驚くべきことに、登録者数はたった12人しかいないのにもかかわらず、長尺の動画が1本目からすべて数千回、中には1万回以上も再生されていたのです。

YouTubeをやったことがある方なら、これがどれほど不自然なことかすぐに分かるはずです。特にバズるようなキーワードや内容でもなく、無名の人が出ている動画が、毎回必ず4桁再生されることは普通ではあり得ません。 さらに不自然なのは、拡散されやすいはずの「ショート動画」の再生回数が数十回〜数百回程度にとどまっていることです。

そして何よりおかしいのが、1万回も再生されているのに「いいね」がほぼゼロ、コメントも全くついていないという点です。これだけ見られていれば、間違えていいねを押してしまう人すらいるはずなのに、エンゲージメント(反応)が一切ないのです。

2. 再生回数を購入して「実績」を偽装するカラクリ

では、なぜこのような不自然な現象が起きているのでしょうか。 全動画に広告を出すのは費用対効果が悪すぎるため、おそらく「再生回数を購入して見せかけの実績を作っている」のだと推測できます。

最初は自分1人で喋っている動画の再生数を購入し、「毎回数千回再生される人気番組です」という実績を作ります。そして、その実績をエサにして「私の番組に出演しませんか?」と、集客に悩んでいる他の起業家たちをゲストとして呼び込んでいるのです。ゲストからすれば、再生回数が数回しかない番組には出たくありませんが、数千回見られているなら「出たい」と思いますよね。

3. 本当の狙いは「ゲストへのバックエンド販売」

このチャンネルは出演料を無料で募集し、さらに広告費も負担して拡散すると謳っています。一見するとチャンネル運営者にはメリットがないように思えますが、本当の狙いはどこにあるのでしょうか。

おそらく、インタビュー収録が終わった後のやり取りの中で、ゲストに対して自身のコンサルティングなどの商品(バックエンド商品)を売り込んでいる(ピッチしている)のだと思われます。 ゲストに商品を販売すること自体は、海外のポッドキャスターなども行っているビジネスの手法であり、詐欺というわけではありません。しかし、見せかけの再生回数で相手を釣り、自作自演の実績で信用させて売り込むというやり方は、決してクリーンな手法とは言えませんよね。

4. 表面的な数字を疑う「情報リテラシー」を持とう

もしこの裏側を知らず、表面的な「1万回再生」という数字だけを見て飛びついてしまったらどうなるでしょうか。 エンゲージメントのない(ボットなどが再生しているだけの)チャンネルでいくら自分のサービスを紹介してもらっても、本当の視聴者はいないため、宣伝としての意味は全くありません。

重要なのは、パッと見の数字に飛びつくのではなく、「なぜこんなに再生されているのにコメントがないのだろう?」「なぜ無料でそこまでしてくれるのだろう?」と、自分で不自然さに気づく『疑う目(情報リテラシー)』を持つことです。

まとめ:自分の身を守るために多角的な視点を持とう

SNSやYouTubeには、こうした「見せかけの実績」を利用したビジネスが数多く存在します。 すべての情報を疑う必要はありませんが、表面的な数字や甘い言葉の裏にどんな意図が隠されているのかを考える視点を持たないと、悪意のある手法に騙されてしまう可能性があります。

これからのオンラインビジネスでは、正しい知識と情報リテラシーを身につけ、本質的な価値を見極める力を養っていきましょう。