【情報リテラシー】「海外では〇〇」の落とし穴。一次情報を見極め、騙されないためのマインドセット
「海外ではこういうやり方が主流だよね」 「日本では遅れているけれど、海外の常識はこうだよ」
YouTubeやSNSのコメント欄、あるいはビジネスの場などで、このような発言を目にしたことはありませんか? しかし、その情報を発信している人は、本当に現地のリアルな状況を知っているのでしょうか。
今回は、ネット上でよく見かける「海外では〜」という言葉の裏に潜む落とし穴と、Webマーケティングやオンラインビジネスにおいて「一次情報」を見極めるための重要なマインドセットについて解説します。
1. その「海外の常識」、本当に一次情報ですか?
とあるYouTube動画のコメント欄で、「それ、海外だったらこうだよね」という書き込みに対し、「私は海外に10年以上住んでいるけれど、あなたは旅行で行っただけで分かった風に言っていませんか?」というツッコミが入っているのを見かけました。 実はこうしたやり取りは、ネット上では「あるある」です。
「海外ではこうだ」と語る人の多くは、実際に海外での生活経験があるわけではなく、テレビやネットで見聞きした情報をそのまま信じ込んで発言しているケースが少なくありません。下手すると、海外旅行にすら行ったことがないのに語っている人もいるほどです。 当事者(実際に海外に住んでいる人)からすれば「いや、そんなことないんだけどな」とすぐに違和感に気づけるのですが、行ったことがない人からすると、また聞きの情報でも「そうなんだ」と真実のように信じ込んでしまうのです。
2. Webマーケティング業界でも起こる「情報のズレ」
この現象は、個人のオンラインビジネスやWebマーケティングの世界でも全く同じことが起きています。 「私は海外から最新の情報を取っています」と謳う日本の発信者は多いですが、実際に海外の一次情報に触れている人間からすると、彼らが語る「海外のやり方」と現実には大きなズレがあることがよくあります。
例えば、「日本一のマーケターは?」という話題になると、日本では大抵「ジェイ・エイブラハム」や「ダン・ケネディ」といった名前ばかりが挙がります。もちろん彼らがすごいマーケターであることは間違いありませんが、現在の海外で同じ質問をした際に、真っ先に彼らの名前が出てくることはほぼありません。実際には、ラッセル・ブランソン、エイミー・ポーターフィールド、アレックス・ホルモジ、ニール・パテルといった、現在ネットでバリバリ活躍している起業家たちの名前が挙がるのが普通です。
また、オーディオブックに関しても、海外の個人の間では随分前から普及していたにもかかわらず、日本で「海外から情報を取っている」と言う人たちは誰一人としてやっていませんでした。このように、情報の出所に疑問を抱くような事例はたくさんあります。
3. メディアの偏向報道が作る「ステレオタイプ」
なぜ、事実とは異なる情報が定着してしまうのでしょうか。それは、私たちがメディアから与えられた情報をそのまま信じてしまうからです。
例えば、過去にタイのプーケットで大地震があった際、現地の様子を見に行った旅行会社の支店長がこんな光景を目撃したそうです。ビーチには倒壊した建物がある一方で、そのすぐそばで日光浴を楽しんでいる観光客もたくさんいました。しかし、日本のメディアは日光浴をしている人々を一切映さず、ボロボロになった建物だけを映して「こんなに被害がすごいです」と報道していたのです。
これこそが偏向報道であり、事実と伝えられている情報が全く違うという典型例です。こうした偏ったニュースばかりを見ていると、「海外=危険」というステレオタイプが作られてしまいます。しかし現実には、シンガポールやカナダなど、日本よりも安全と言えるような国はたくさんあります。子供の頃から偏った情報ばかりに触れていると、現実とのズレに気づけなくなってしまうという恐ろしさがあります。
4. インフルエンサーの言葉を盲信しない
知識がない状態では、違和感に気づくことはできません。そのため、影響力のあるインフルエンサーが「これが日本の最新だ(あるいは海外の常識だ)」と言えば、多くの人はそれが正しいと100%信じ込んでしまいます。 私のように海外のリアルな情報に触れていて「そのやり方はおかしいし古いよ」と発信しても、影響力がなければ誰の耳にも届きません。
マーケティングの基礎を知っていれば「それは少しおかしい」と気づけることでも、知識がないゆえに間違った情報を真実だと思い込んでしまう人が後を絶たないのです。
まとめ:「疑う心」を持とう
自分で実際に見て、聞いて、経験した上で判断するのであれば問題ありません。しかし、他人の噂やまた聞きの情報をそのまま真実だと思い込んでしまうのは、非常に危うい状態です。
そうした思考停止の状態に陥っていると、ビジネスにおいても簡単に騙されやすくなってしまいます。どんなに周りの人や有名なインフルエンサーが言っていることであっても、「それって本当にそうなのかな?」と一度立ち止まって疑う心を持つこと。 情報を鵜呑みにせず、常に一次情報を見極めようとする姿勢が、これからの時代を生き抜くために不可欠なマインドセットです。





