【マーケティングの本質】「LP1枚で5000万円稼いだ」は本当?甘い謳い文句の裏側と騙されないための視点
「LP(ランディングページ)1ページだけで売上数千万円を達成しました!」 「Instagramをやるだけでビジネスが安定します!」
SNSやネット広告で、このようなキャッチーな発信を目にしたことはありませんか? 売上に悩んでいる時や困っている時ほど、こうした「〇〇だけで稼げる」という言葉は非常に魅力的に見えてしまうものです。
しかし、ビジネスにおいて「たった一つの手法だけで」莫大な売上が上がることは本当にあり得るのでしょうか。今回は、こうした甘い謳い文句の裏側に隠された真実と、情報に騙されず本質的なマーケティングを行うための視点について解説します。
1. 「LP1枚で5000万」を現実の数字で計算してみる
例えば、「LPだけで5000万円売り上げた」という情報があったとします。もし5000万円の売上が事実だったとしても、本当に「LPをポンと置いただけ」で達成できたのでしょうか。
5000万円の売上を作るためには、当然それなりの人数に商品を売らなければなりません。仮に商品が1万円であれば5000人に、100万円の高額商品だったとしても50人に販売する必要があります。 しかも、対面販売に比べてLPのみで販売する場合、成約率はガクンと落ちます。成約率がわずか数パーセント(高額商品なら0.0何パーセント)だと仮定すると、一体どれだけのアクセス(トラフィック)を集めなければならないのでしょうか。
LPという「ページ」が存在するだけで、勝手に人が集まってくるわけではありません。無名の人であれば、膨大なアクセスを集めるために多額の広告費を使っているはずです。つまり、「LPだけで売れた」のではなく、「莫大な広告費をかけてアクセスを集めることができたから売れた」というのが現実なのです。
2. 売上を左右する「商品力」と「信頼」
また、高額な商品を販売するためには、それに見合ったクオリティの商品が必須です。適当に作った粗悪な商品を何十万、何百万で売ることは道徳的にも間違っていますし、そもそも売れません。
さらに、誰がその商品を売っているのかという「売り手の信頼や実績」も大きく影響します。よくわからない無名で怪しい人が売っている場合と、すでに知名度や信頼がある人が売っている場合では、結果は雲泥の差です。
つまり、売上を作っているのはLPの文章だけではなく、その裏にあるトラフィック、商品のクオリティ、そして発信者の信頼といった諸々の要素が組み合わさっているのです。
3. マーケティングは「点」ではなく「線」である
これらはLPに限った話ではありません。「Instagramだけで」といった発信も同じです。たまたまその人にファンが多かったり、媒体との相性が良かったりといった要因が必ず絡んでいます。
ビジネスやマーケティングは、「点」ではなく「線」で考える必要があります。
飲食店を例に考えてみましょう。どんなに美味しいご飯(点)を作っても、立地が悪かったり、スタッフの接客態度が悪かったりすれば、お客さんは来てくれませんし、売上には繋がりません。 オンラインビジネスでも同様に、数あるマーケティングのプロセスのうち、LPやSNSといった情報発信の媒体は「一つの点」でしかありません。様々な要素が複雑に絡み合って、最終的に「購入」というプロセスに至るのです。
4. 甘い言葉に騙されないための「経験」
では、こうしたキャッチーでうさんくさい情報に振り回されないためにはどうすればいいのでしょうか。 最も重要なのは、自分自身がプレイヤーとして現場の経験を積むことです。
実際にビジネスに取り組んで経験を積んでいれば、「こんなにうまくいくわけがない」「この数字はおかしい」ということが肌感覚でわかるようになります。困っている時ほど「〇〇だけで」という言葉に飛びつきたくなりますが、ビジネスに魔法の杖はありません。
まとめ:幅広い視野で全体像を捉えよう
「これさえやれば稼げる」という言葉の裏には、語られていない多くの要素が隠されています。
マーケティングは点ではなく線です。一つの手法や媒体に固執したり惑わされたりするのではなく、幅広い視野でビジネス全体を見渡し、様々な要素を繋ぎ合わせていく姿勢を大切にしていきましょう。





